チャイコフスキー 2
交響曲第4番へ短調 作品36
「交響曲第四番」この曲には、チャイコフスキーが味わった、人生体験が色濃く反映され、ベートーヴェンの「交響曲第五番《運命》」のように、全曲の中心楽想に"運命"の動機が用いられたスケールの大きな音楽となっている。
初演は、一八七八年の2月22日、モスクワのロシア音楽協会の演奏会で、ニコライ・ルビンシテインの指揮で行なわれ、好評を博した。ところで、わたしは、この曲を聴くとき、チャイコフスキーに投げかけた、二人の対照的な女性の光と影とを、はっきりと感じるのだ。